2017年7月28日金曜日

犯人は消費者

きのう読んだ「誰がアパレルを殺すのか」という本。
犯人探しのような題名で、最後は、ではその犯人は?ということが書いてあるのですけれども、
非常に重要な容疑者について触れていませんでした。
明らかに、その犯人のうちの可能性が高い一人は、消費者でしょ。
消費者の拡大するエゴと欲望に付き合って、
無理難題を押し付けられ、なりふり構わずやってしまった結果でしょう。
(もちろんアパレルが悪いわよ。法律守らないんだもん。自業自得、因果応報よ)

「欲しい服が売ってない」とか「買いたい服がない」とか、
その言葉をそのとおりに受け取ってはいけません。
だってその人たちが言っている「欲しい服」「買いたい服」というのは、
誰からもおしゃれに見えて、
痩せて見えて、
スタイルがよく見えて、
コスパがよくて、
何にでも合って、
メンテナンスが簡単で、
インスタ映えして、
誰かに自慢できて、
優越感を覚えることができて、
承認欲求が満たされて、
自分に似合う色で、
自分がハッピーになる服、
そんな服のことを言ってるんでしょう?
そんな服、あるわけないです。
しかもそれを1万から2万でって言うんだもん。
ないないないない。

これは何かというと、
全部その人が持っていないもの。

痩せてなくて、
スタイルがよくなくて、
お金がなくて、
メンテナンスするのが面倒で、
コーディネートの方法もよくわからないから何にでも合わないとだめで、
インスタやってるけど、❤の数が少なくて、
あの人のグッチやヴィトンよりいいバッグで、
そのおかげで、勝ったと思えて、
誰からもおしゃれだ、お金持ちだ、うらやましいなって思われて、
みんなにその服似合うねって言われたためしがなくて、
今、すっごい不幸な気分。
そんな人がこれらすべてを服1枚で解決しようったって
服にそんな力はありません。
その結果、売っていないと言って、供給側のせいにする。

もちろん消費者を教育する側もよくなかったと思います。
雑誌のメッセージはどんどん買えだし、
あたかもそれを着ればハッピーになれると思わされるし。

消費者の肥大化したエゴと欲望は誰にも満たすことができないし、
自分を幸せにする責任はその人にあって、
それは服なんかではどうにもならない問題。

「白馬に乗った王子」なんていないのと同様に、
「あなたをハッピーにする魔法のドレス」なんてないです。

「白馬に乗った王子」を探している人は、
「魔法のドレス」も探してるみたいだけど、
それはきっと両方見つからないと思います。
なぜならこの世にそんなものは存在しないから。
二次元か脳内で見つけてください。


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