2017年6月9日金曜日

「若くてかわいいだけの女なんて、もうつまらない」とセツ先生はいう

2000年代に入っておしゃれに関するいわゆる指南本は一切読んでいませんが、
それまでに読んで影響を受けたのは、ダントツ、長沢節先生です。
セツ先生はセツ・モードセミナーの創始者です。
セツ・モードセミナーはファッションイラストの分野では憧れの学校で、
抽選でしか入れないという、行きたくてもなかなか行けない学校なのでした。
当時、『装苑』に映画の紹介の連載を持っていて、
私はセツ先生お勧めの映画をせっせと見に行っていました。
一度だけ、セツ先生の姿を拝見したことがあります。
ブンカで何かのショーが行われたとき、
新宿の西口からの地下道をブンカへ向かって歩く先生を見つけました。
当時、60歳は超えていらっしゃったと思いますが、
かっこよすぎて、ひっくり返りそうになりました。

セツ先生が本の中で繰り返し言っているのは、
自立して自由な大人の女性こそ美しく、
ファッションを楽しめるのはそういう大人になってから、
若いなんて、お金も自由もないし、
若い人向けのかわいいファッションなんて全然魅力なし、ということです。

20代の私はそうだわ、そうなのねと思って、
その境地を目指すことにしました。

あれから何年もたち、今の年齢になって、
セツ先生が力説していたことが本当だったとわかります。
特にセツ先生が説く、自由であることの重要さ、
差別するのがいけないということなど、
私の精神にも深く宿っていると思います。

そんなことを考えていたら、
なんと、セツ・モードセミナーが閉校することになり、
展覧会が今、弥生美術館で開催されているということを
きのうになって知りました。
ちょっと行くのは無理そうなので、とりあえず図録だけ注文。
ファッションイラストの最高峰ですから、
ああいうのを見ていると、
ああ、なんて私は絵が下手なのかーと、思うわけです。

さて、セツ先生が常々言っていたことを最後にもう一言。
「絶対に太るな!」です。
はい、先生。
私もそれだけはずっと守っています。


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