2017年6月3日土曜日

お勧めはしない、その理由

例えば、梅雨はアウトドアウエアのレインジャケットがいいですよとか、
シルクがいいよとか、
その程度に何かお勧めしたりはしますけれども、
具体的な誰かに具体的な何かを勧めるということは、
身内か、とっても仲がいい人でもない限り、
私はしません。

身内もしくは仲がいい人は、
その人がどういう人でどうしたいか知っているから
勧められるけれども、
1度しかお会いしたことがない方に、
何かを勧めるということはしない。

私が個人のファッションレッスンをしている間、
本当に多くの方からこういう話を聞きました。

カラ―診断で選ばれた色が嫌なんだけれども、着なければいけないですか?
骨格診断で選ばれた服が嫌なんだけれども、着なければいけないですか?
パーソナルスタイリストが選んだ服が嫌なんだけれども、着なければいけないですか?
どこどこの何かの先生が服なんか全部○ニクロにしろと言われたんだけれども、着なければいけないですか?
セレクトショップでこれを勧められたんだけれども、着なければいけないですか?

こんな丁寧な聞かれ方ではなくて、
その人に言われたことがどんなに納得できないか、
どんなに嫌か、
その人はこういった、ああいったということを交えて説明してくださって、
(その間、私のレッスン時間は減りますけれども)
ニコニコというよりも、憤ってという感じの方が多かったです。

そのたびに、
「着たくなかったら着なければいいじゃん」と、
それしか答えはないし、
そのクレームは私じゃなくて、
それを言った方のところへ持っていけばいいと思うのですが、
なぜかうちに来て、そういうことをおっしゃる。


誰かが何かをお勧めしたとして、それを着ても、
すべての人から100パーセントおしゃれと思われることなんて、ないです。
今だったら、グッチでも、ヴァレンティノでも、
変とか、おかしいとか言う人は絶対にいます。
(特にグッチは絶対言われますね)

私が何か勧めても、すべての人からおしゃれと思われるわけじゃないし、
もしかして誰かから、そんなの変とか言われるかもしれない。
そのときに、そのお勧めを着ている人は、
そのお勧めを受け入れて着た自分の責任にするんじゃなくて、
お勧めしたその人のせいにするんです。
それは、うちに来た皆さんの言い分を聞いてきたのでわかります。

この前も言いました。
「もちろん誰かにお勧めされたのかもしれませんが、
選んで、買ったのはご自分ではないのですか?
自分でそれでいいと思ったから買ったのでしょう?
50歳も過ぎて、もう子供じゃないのだから、
それはご自分の責任ではないのですか?」と。

子供だったら、ママが買ってきた服に文句を言うのはわかる。
けれども、皆さん、もうお子様ではないです。
いい年の大人です。

自分で選べること、
自分で決定して行動したことは、その人の責任です。
抵抗できなかったとか、無理矢理とか、自由を奪われたとか、そんなんじゃない。
もちろん、台風や大雪の責任を問われているわけでもない。

そんなわけで、
私が何かをお勧めしたところで、
こういう方々は、どこかで同じことをやるとわかっているので、
お勧めはしません。
以上です。



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