2017年6月23日金曜日

センスだけでもだめです

おとといのヴァレンティノのメンズのショーについてのVogueの解説を読んでいたら、
ピエールパオロはユング心理学の本を読んでいて、
無意識とアーキタイプ(元型)について考えていると書いてありました。

ヴァレンティノはマリアが抜ける前からいろいろなシンボルが刺繍されたドレスなんかが出ていて、
まあ、イタリアですから「象徴の森」みたいなところに住んでいるわけで、
考えなくてもそういうものに接する機会は多くて、
自然とそうなることもあるだろうけれど、
それでもちゃんと勉強しているわけです、デザインする側が。

なぜかというと、
自分の作品をマスターピースにしたいから。
情報として消費されたくないから。

なんか多くの方が例えばデザイナーなんかは、
単にセンスがいいからやっていると思っているようですが、
センスがあるだけじゃだめで、すごく努力も勉強もしています。
単なるセンスだと、いっときはそれでいいかもしれないけれど、
長もちしない。
一過性になってしまって、流行りが過ぎれば忘れ去られてしまいます。
一瞬売上げを上げるためだったらそれでもいいかもしれない。
けれども、みんなアーティストなんで、そんなことのためにはやっていないです。

そして受け取る側も同じだけ勉強していないと、これもまた理解できないです。
ピエールパオロが「アーキタイプ」って言ったら、
そうだよね、アーキタイプ、重要だよねってならないとだめ。
つまりファッションを理解するにもセンスだけじゃだめということです。


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