2017年6月19日月曜日

タリスマン

プラダがジュエリーの新しいシリーズ「タリスマン」を発表しました。
あの謎の江ノ島の土産物屋で売っているような貝がらのネックレスはそのシリーズのようで、
そのほか木やアメジストなどのクリスタル、動物モチーフが使われています。

私も本にアミュレットのようなジュエリーをと書きましたけれども、
アミュレット(お守り)よりも、タリスマンのほうがより呪術的です。
(タリスマンは何かを遂行するための護符のような意味)
大体、普通の人はタリスマンなんて知らないし、持たない。
興味を持つのは魔女とか錬金術師の皆さんです。

しかし、衣服の歴史をたどってみれば、
この呪術的な部分は避けられず、
例えば一針一針に思いを込めた時点で、もうそれは十分に呪術的。
シンボルや記号に意味を持たせたり、
そこにパワーを感じるのはごく当たり前。

キモノだって、縁起がいい柄や動物があります。
また魔除け的に何か装飾品を持ったりもしたでしょう。

薬を飲むことを「服用」というように、
服そのものに治癒や、よい方向への変化が求められていたわけで、
おのずとそれは呪術、もしくは祈りのようにならざるを得ません。
着たからよくなる、身に付けたからよくなるという、
近代科学からは徹底的に否定されるような役割が、
服や装飾品には昔からあって、それが今でも続いているという話です。
逆にこういう要素を着るもの、身につけるものから一切はぎ取ってしまうと、
ファッションは貧弱になります。

実際、プラダのタリスマンを多くの人が身につけるとも思いませんけれども、
こうやってはっきり打ち出すところが、これもまたヨーロッパ的だなと思いました。

さて、そんなことを考えた今日ですが、
プラダの2018SSのメンズのショーがありました。
プラダは「赤」推しですね。
靴のソールとか、シャツの襟だけ赤とか、バッグが赤とか、
靴下も赤ストライプで。もちろん全身赤とかもありましたけれども、
全身にちょっとずつ赤をちりばめる方法は、さすがプラダだなと感心することしきりでした。
そんなわけで今日はこのへんで。

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