2017年5月25日木曜日

ファッション業界の男性はおしゃれだったか?

最近、メンズのコレクションも一部チェックしていて、
メンズについても勉強しているのですが、
そういえば、私が働いていたころ、
男はどんな格好していただろうかと、
きのう思い出してみました。

まずは東京コレクションに参加していたブランドにいたとき。
デザイナーはオオノさんという人で、
この人のウリはクロード・モンタナのところで3年ぐらい修行した、ということ。
(モンタナもう知らないよね、みんな。構築的なデザインで、
90年代は結構人気があった)
私がいたのはデザイナーズブランドなので、デザイナーは彼一人。
この人が全部デザインします。
(だから、コレクションをやっているブランドの企画にもぐりこみたかったらパターンナーになるしかない。当時はね)

で、オオノさんはどんな格好だったか。
白シャツとブルージーンズに黒のウエスタンブーツ。以上。
これ以外のスタイルを見たことがない。
毎日これでした。
ですから、おしゃれだなーと感心したことは、ありません。

あとパターンナーの兄さんと、生産管理の兄さん。
ほぼ覚えてない・・・
でもジーンズじゃなかったですね、その当時は。
ジーンズにTシャツではなかった。
あのころは、ファッション業界の人はそこまでカジュアルではありませんでした。
それから営業の人は普通にスーツでした。
この中で、おしゃれだなと感心した人はいません。
東京コレクションに出てるといったって、そんなものです。
覚えているのは、コレクションを依頼した会社のスタッフのチーフだった男性が、
とってもいいブーツを履いていたこと。
さすがだと思いました、あのときは。
(関係ないけど、私がコレクションの裏方でばたばたやっていたとき、
各国のモデルちゃんたちにいろいろ褒められましたよ)

次に行った大手アパレルブラック企業。
ここも男性はほとんどスーツ。
しかし、はっきりと覚えている人がいます。
それは私がいたブランドのマーチャンダイザー。
どこのだかわからないよれよれのスーツ。
今でもはっきり覚えているのは、パンツの後ろポケットの玉縁がすり切れていて、
そこから財布が出ていたこと。
けれども、時計はカルチエ。
何でも会社が景気がいいときに、社員全員にカルチエの時計が配られたんですって!

そのMDが、朝、出社すると、
そのMDを除く、ブランドのメンバーがお金を集めて、おやつのために買っておいた
お菓子を朝食がわりに食べるのです。
そいつはお金を出してないのに!
そして週の半ばに休みをとったりして、そのMDがいない日に、
奥さんから「うちの主人にかわってください・・・」とか言って、電話がかかってきちゃう。
そのたびにブランドのメンバーが大騒ぎするという、
そんな想い出しかありません。

ほかにも営業やMDではない企画の男性が違うフロアにいて、
よくすれ違いましたけれども、何を着ていたか、全然覚えていません・・・
たぶんどうでもいい格好だったと思う。

そんなものです。
皆さんが恐れるほどのものではございません。

(伊藤忠だか、兼松だかの営業の方はブルガリの時計にアルマーニのスーツでした。
なんか靴もよさそうだった。あ、そうって思った。商社のほうがお金持ちでした)

案外、日本ではファッション業界ではないところにおしゃれな男はいるのではないかな。
わからないけれども。
そんな感じです。

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