2017年4月28日金曜日

なぜ着物は多色でも平気なのか

「どうして着物は多色使いでも変ではないのですか?」と、
クライアントさんに聞かれました。
着物の現場すべてを見たわけではないので、
これは推測ですけれども、
着物の生地、つまり反物の色出しは、
もう既にトーンが統一されているから、
ではないかと思います。
例えば京友禅なら、京友禅という枠の中でトーンが統一されていて、
その中にエミリオ・プッチのような、あの少し蛍光がかった、
色合いはないわけです。
同様に、ミキハウスみたいな、強い色合いも、
アフリカの民族衣装のような色合いもない。

もちろん作家によっては、
京友禅とは違うトーンが好みの人がいて、
その人が好きな範囲で色を出している方もいらっしゃるとは思いますけれども、
その場合は、きっとその作家ものですべてをそろえるほうが
きれいなのだと思います。
着物にもたくさんルールがありますから、
いきなり変な色合いになるということはないでしょう。

お花屋さんのブーケとか公園の植物の色合いを見ても、
美しいところと、ちょっと変なところとあります。
植物だからといって、どんな色合わせでもうまくいくというわけではなくて、
ちぐはぐなものもある。
そうするとおしゃれには見えないというのは、
これは服と同じ。

では、どうしたら色合わせが上手になりますかといったら、
それはいいもの、いい色合わせを見続ける以外、方法はないわけです。

着物の場合、そのほとんどが柄と柄の色合わせです。
あれもやっていけばわかるようになるでしょうけれども、
何もやらない、知らなかったら、できないでしょう。
そういう意味では、
流行りのものを着れば何となくよく見えるシルエットよりも、
色のほうが難しいと思います。


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