2017年3月7日火曜日

「WE SHOULD ALL BE FEMINISTS」

現在、秋冬コレクションを開催中ですが、
この前のディオールの春夏コレクションでは、Tシャツに
 「WE SHOULD ALL BE FEMINISTS」
という文言が書かれていました。
これはかなり重要です。

ファッションの歴史を振り返ると、
特に戦後のそれは、
女性の自由と権利の拡大という裏テーマがあり、
そのために発展してきています。
ただ単にきれいとか、かわいいとか、「女子が好き」とか、
そういうのだけでは全然だめで、
それは何のためにやるのかといったら、
女性の自由と権利のためです。

今、エマ・ワトソンの下胸が見えている写真が、
「フェミニストなのにけしからん」という理由で一部の人たちから非難されていますが、
この批判非難は全くの的外れ。
(「Beauty and Breasts」とか、うまいこと言うなとか、感心している場合ではない)
重要なのは、好きなスタイルをする権利と自由がある、ということです。

マドンナも言っていましたが、
セクシーさを表現すると、
この手の輩から「バッドフェミニスト」と呼ばれるとのこと。
それは本当におかしいです。
なんで頑張っている人たちをそう呼ぶのか、本当に不可解。

男の視線を意識したセクシーではなくて、
自分自身のためのセクシーを好きなように表現する自由と権利がある、
そしてそれを実行することが重要。

で、先シーズンからディオールのデザイナーに就任したマリア・グラツィア・キウリが、
ディオールのデビューコレクションでなぜこの文言を入れたかというと、
戦後、ディオールがこのテーマでコレクションをしたからです。
だからマリアは、私はこのテーマをしっかり受け継いでいますよ、
と言いたいわけ。

特にパリコレクションにおいては、
裏にこの女性の自由と権利の拡大というテーマがないと、
認められません。

というわけで、
エマ・ワトソンもマドンナも、断じてバッドフェミニストではないのです。

同時に、どんな肌の色の人でも好きな色を着る権利と自由があるのです。
だから、あなたの肌の色にはその色しか似合わないからそのほかは着てはいけないと言ったら、
そんなものはファッションではありませんので、勘違いしないように。

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