2017年3月21日火曜日

老婆心ながら

私の大学時代のお友達の1人は羽振りがよくて、
20代後半で、阿佐ヶ谷のアーケードの途中にある高層マンションの10階の、
たしか家賃27万のお部屋に住み、一緒にご飯を食べに行くと1万で、
コーヒーはいつもカフェラミルに入ってたんで、1000円でした。

そんな彼女が洋服を買いに行くのにつき合ったことがあります。
その当時、彼女はコミケで「やおい」の同人誌を売っていて、
そのイベントがあるたびに新しい衣装をそろえていました。
(注:ちなみに私はこの「やおい」について読みませんし、全くわからないので、
私には聞かないでね)

今でも覚えていますが、
新宿伊勢丹でベッツィ・ジョンソンのワンピースを買い、
恵比寿の三越でラクロワの3万円のイヤリングを買ったんだよね。
たしか靴と合わせて合計10万円ぐらいだったと思います。

私はそういう彼女の姿を見て、いつも、
「日本経済に貢献しているね」と言っていました。
それは彼女が稼いだお金で買っていて、
借金もしていませんでしたから。

彼女のおうちのワードローブもぎゅーぎゅー詰めで、
すごいなーと思いましたけれども、
でもそれだけ広いお部屋に住んでいたし、
買う余裕もあったので、
それについて、もうやめたほうがいいよなんて、思いませんでした。
(そういえば、彼女と一緒に渋谷の文化村で映画を見て、
カフェ・ドゥ・マゴでお茶をしていたとき、
彼女はシャンタル・トーマスのミニスカートのスーツを着ていて、
そのスカートがとても短かったので、すれ違う人の目が点になったことを覚えています。
私は何着てたかな。それは覚えていない)

その当時は、同じ大学のクラブのその他のお友達も、
バブルなんてずっと昔にはじけていたにもかかわらず、
20代で時計がブルガリだったり、パリへ出張でヴィトンのバッグ買って帰ってきたり、
ロンドン行ったんで、バーバリーのコートを買ってきたとか、
まあ、その彼女ほどではなくても、けっこうそういうお買い物に仕方をしていましたから。
みんな、それだけ収入があったのだろうし、借金もしていないし、
そのためにほかの経費を削っているとか、
困っているとかなかったので。
まだまだ、経済は右肩上がりでよくなっていくのだと、
誰もが信じていた時代でした。

で、今も、もしあのころと似たような時代で、
しかも女性の賃金がもっと上がっていたのならば、
ああいうお金の使い方をしても、私は何とも思わないと思うのです。
でも現実は違います。

似たような気分で、
でも現実は全然違うのに、被服費にたくさんお金を使っている人を見ると、
なんだか恐ろしいのです。その額と枚数に、めまいがするほどです。
そんなお金の使い方をしていたら、大変なことになるよと、
老婆心ながら思わず言いたくなってしまいます。

おしゃれとかどうとか言う前に、
そっちのほうが心配です。
時たま病的にたくさんのものを買って、所持している方がいらっしゃいますが、
もう少し冷静に、自分が何枚持っていて、
幾ら使っているのか、振り返ってみたらよいのではないかなと思います。