2017年2月7日火曜日

ファッションを理解するためには

久々に鷲田先生のファッションに関する本を読みました。
鷲田先生の本を全部読んでいたわけではないので、
今まで読んでいなかった、
しかも新しい部類のものです。
それでも出版年は2003年とか。

久々に鷲田先生の本を読んで、示唆に富んだ文章だし、
私と同じことを言っているカ所も多くあり、
とてもよかったのですが、
ところどころ、心理学の分野では周知の事実について、
先生は「どうしてだろうか」というように書いている部分を見つけました。
鷲田先生の専門は哲学ですが、
ファッションを理解するには哲学だけじゃだめで、
心理学や社会心理学の知識が必要です。

実はロンドンのたしかセントマーチンには(もしかしてロイヤルカレッジオブアートかもしれない)、
もう既にファッション心理学を教える学科があって、
いろいろ調べているようです。

同時に、やはりある長さのファッションの変遷についても理解しておくことが必要で、
知っている期間が短いと、これから先も読めなくて、
書いてあることが、そのときしか通用しないことになってしまいます。
これは私も注意しなければなりません。
どれだけ俯瞰的に現在を眺められるかが重要です。

それと最後、
鷲田先生の視点に欠けているのは、
フェミニズムの視点。
フェミニズムの発展とファッションは非常にかかわりがありますから、
これがわからないと、やはり流れが正確に読めない。
そして、なぜそれに意味があるかがわかりません。

まあ、もっと言うと、服装史だけではなくて、美術史の知識も文学の知識も必要。
文化人類学もわかっていたほうがいい。
となると、ファッションを本気で理解しようとすると、
相当な勉強が必要になってきます。
例えば外国にはスージー・メンケスみたいな、
ちょっと年配で、知的な記事を書く人がいます。
なぜかというと、それぐらいじゃないと、わからないことがたくさんあるからです。
外国のファッション誌はその部分も担っていて、
きのう書いたみたいな、
「レストランのメニュを載せる」みたいなことにはなっていません。

ファッションについて書くのならば、
怠らずファッション以外の分野についても勉強しなければなと、
思った次第です。

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