2017年2月26日日曜日

ファッションの難易度

グッチのホームページを見たのですけれども、
新しいコレクションの不思議な図柄は、
新進アーティストの描いたタロットでした。
テーマは錬金術師ですから、そりゃあ、タロットでしょうとも。
イタリア人は、本当にタロットの図柄がお好きなようで。

で、イタリア人だけではないのですけれども、
ここへきて、ファッションの難易度が非常に上がっています。
80年代以降、最も難解な10年になるのではないでしょうか。

美術や歴史、建築、文学など、
いろいろな知識がないと、解読不能です。
知らないで見ると、正確に判断できません。
特に最近のイタリア勢は飛ばしてきているので、
どんどん難易度が上がっています。

ただこのようにコレクションの難易度が上がる一方、
一般との隔たりも広がっています。
簡単で、考えたくない、
そんな思いの人が多いのでしょう。
何にでも合う靴とバッグを探しているなど、
そのいい例だと思います。

どこへでもその「何にでも合う靴」で出かけたいのなら、
それは好きにすれば、という感じですが、
それがファッションかどうか、おしゃれかどうかと聞かれたら、
それは違います。

片や、何でも同じ靴で済まそうとする人と、
難解なファッションと、両方存在するのが現在です。

立ち位置は人それぞれなので、
何を選んでも構いません。
人生が皆違うのと同じこと。

ただ、ファッションという意味においては、
本当は今はとても面白い時期です。
こんなことは、今までありませんでした。
ノームコアや作業着系ルックなんて、ファッションにとっては中世みたいなもの。
そんなもの、つまらないです。

楽しめる人にとっては、本当にいい時期だなと、
毎日、発表されるコレクションを見ながら、
感じています。