2017年2月23日木曜日

時代の気分はどうしてわかるのか。

きのうは夜遅く、グッチの17.18秋冬コレクションがあり、
ライブストリーミングで見ました。
今回も素敵なんだけれども、
だんだん普通に着られそうなものがなくなってきます。
どうするのだろうか。
さっき細部のアップを見たのですが、
日本の般若とおキツネ様の能面がデザインされたブレスレットという、
不思議なものがありました。
ああいうのは日本で誰か作っても、売れないのよね、たぶん。
で、最後に出てきたアレッサンドロ・ミケーレ、
黄色いTシャツでした。

さて、ここ最近、コレクションはライブで全世界へ向けて発表されるので、
さぞかしや、川上から川下に流行が下るのも早くなったかと思えば、
そうでもありません。
私の観察では、発表されて、似たようなものがデパートの3階あたりに並ぶのは
1年から1年半後。
情報がいくら早くても、人の気持ちはついていかないのでしょう。
また、不景気ですから、売れるかどうか見極めている時間もあるのでしょうね。
マラソンのレースみたいなもので、
先頭集団と最後尾は結構距離があるということです。

では、先頭集団はどうしてこれからどうなるか見えるのでしょうか?
答えは、彼らはユングが言うところの集合的無意識にアクセスしているからです。
これができると、ちょっとずつ先がわかります。
優れたデザイナーはそれがないとだめです。

実はスタイリストもそうです。
それがない人は本当の意味で優れてはいません。
そう考えると、
どういう人がいいか、わかるのではないでしょうか。

ただ、先が読めなくても、
その人の好みが時代の気分にぴったりマッチすると、
それだけで売れる、ということはあります。
だけれども、時代の気分が変わったら、
もうだめなのです。

というわけで、時代の気分はもう作業着系ルックではありませんよ。
まだそちらを向いているのなら、
それはマラソンで言ったら、
まん中よりも後ろということになります。


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