2017年1月8日日曜日

若者人口が少なくなった、ではファッションは?

プレタポルテの登場で、
大量生産を可能にするために、
ファッション業界はターゲットを若者にしました。
その「気分」だけは今も続いています。
いかにも若い人向けの服が多いです。
(特に日本ではそうです)

しかし、実際、西洋諸国で、若者の人口に対する比率は年々減り続けています。
ただし、アメリカはヨーロッパや日本ほど急激な減少ではありません。

ヨーロッパにおいては、
特に2000年以降は、新しい市場へ売ることによって、
それは日本だったり、後に中国、韓国になるわけですが、
糊口をしのいできました。
しかし、去年あたりから、それも頭打ちになっています。

皆さん、お気づきになったかどうかわかりませんが、
例えば、最近のグッチのクルーズコレクションのキャンペーンモデルとして、
ヴァネッサ・レッドクレイブを採用しています。
それから、ロエベはシャーロット・ランプリング。
ボッテガ・ヴェネタはローレン・ハットン。
みんな、70代の女優です。
一番新しいルイ・ヴィトンもジェニファー・コネリーを起用。
ジェニファーって、今いくつかなと思ったら、46歳です。
若者ではありません。
(そういえば、この前のプラダはジェシカ・チャスティン39歳でした)

そうです。
こうやって、何気なくではありますが、
だんだんと若者ターゲットから、特にハイブランドは離れてきているのです。
若者をターゲットにする必要がなくなったら、
手のこんだ価格が高いものを提案することができます。

では日本はどうでしょうか?

これはOECDの資料による、所得の推移を示したグラフです。
1995年を0にしたとき、アメリカとEU諸国は所得がふえていますが、
日本は逆に減っています。
しかし、これは男女あわせた平均のグラフです。
日本の場合、男性対女性の所得差は10対5ほどですので、ここからもっと下がってきます。
アメリカもEUも、女性と男性の所得差は年々縮まってきていて、
今では10対8ぐらいの割合です。
欧米で働いている女性は、年齢が上になっても、それを買う能力があるのです。
しかし、統計から見る限り、日本の女性は欧米諸国の女性のような、
購買力を持っていません。
(これを言うと、みんなすごい稼いでいますよ、そういう人たくさんいますって言う人がいるんだけれども、それは、OECDじゃなくて、自分調べなんじゃないかと思うわ)



さて、この間はいろいろ言うことはありますが、面倒なんで端折ります。
結論から言うと、
日本の若者向け衣料を作っているアパレル会社はどんどん倒産するでしょう。
(それから、若者向け衣料のテナントがたくさん入っているビルも閉店するよね。パルコとかね)
では若者ではない層、もっと上の層はどうかと言えば、
買える人はいますが、ごく少数です。
その少数を多くの企業が取り合いをしている状態です。

日本のアパレル業界は、ターゲットとする若者、女性をないがしろにしたつけを、
これから払うことになるでしょうね。


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