2017年1月7日土曜日

スカート丈の謎

スカート丈について、きのうは謎に思っていましたが、
あっけなくその理由はわかりました。
その理由とは、プレタポルテと呼ばれる既製服の登場です。

「ダウントンアビ―」を見ていると、
洋服というものがなにも若い人だけが似合うというものではないということがわかります。
マギー・スミスが演じているおばあちゃまは、
貫禄があって素敵です。
その他の大人たちも、威厳と成熟があって素敵。
逆に、若者は軽薄で、ばかっぽい感じです。
あれを見ていると、年をとるとね、素敵なものが着られるのよ、
という感じがわかります。

しかし、プレタポルテの登場です。
広がっていくのが1960年代になります。
要するに、大量生産です。
大量生産に向いているのは、
凝った造りの重厚な衣装ではありません。
もっと簡素で、パターンも難しくなく、装飾性がないもの。
そして、大量に作るのですから、ターゲットもたくさんいなければなりません。
簡素でよくて、大量にターゲットがいる層、
それがずばり若者だったのですよ。
プレタポルテの登場とともに、西洋のファッションは若者志向になったのですよ。
ついでに簡素なものを大量に作りたいので、
Tシャツやらジーンズやら、作業着と下着に移行したのです。
それまではディオールやシャネルのショーにしても、
若者をターゲットにはしていません。
急に変わったのはここです。

で、若者はどんなものがいいだろうか、
若さを強調するためには、
などといろいろやっていくうちに、
スカート丈も短くしたのでしょう。
なぜなら、いい年の大人にその丈は無理だから。
あと、丈が短いスカートって、生地も少ないし、パターンも単純だし、
大量生産にうってつけ。
ミニスカートにTシャツが若者には似合うじゃないか、
それをばんばん売っていこうぜ、
という産業界の魂胆です。
で、安い労働力(それはどこかって、当時は日本ですよ、日本!)を使って、
一大産業として発展したのです。
若者ターゲットの方法は、
2000年代の前半ぐらいまではうまくいきました。

しかし、西洋諸国では、若者人口がどんどん減っていきます。
日本も同様です。むしろ急速です。

さて、プレタポルテがターゲットにした若者がいなくなるということがわかったとき、
何が起こるか。

続きは明日で。


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