2016年12月20日火曜日

ファッションだけに突出するということ

日本で、ファッションデザイナーという職業の人の人気が急速に落ちていった原因の1つに、
そのライフスタイルに憧れることができない、ということがあると思います。
朝から晩まで、それは青山や代官山かもしれないけれども、
蛍光灯が輝くオフィスにいるだけの生活は、
もはや憧れることなどできません。
衣食住のうちの衣だけが突出していて、
あとは、高級レストランに行くかもしれないし、
タワーマンションに住んでいるかもしれないけれども、
別段、そうなりたいとも思わないライフスタイル。

インスタグラムが流行って、
その人のライフスタイルが垣間見えるようになったとき、
都会だけ、蛍光灯の下だけ、
毎日、レストランだけというのは、もはや憧れの対象ではありません。
インスタグラムでフォロワーの多い人たちって、
それ以外が必ずあります。
例えば、海や山、お花、それから自分の家での料理と食事。

インスタグラムやフェイスブックが登場して明るみに出たのは、
がつがつ長時間働くだけ、そしてレストランをめぐるだけの毎日に、
大した魅力はない、ということでしょう。
最初は面白く見始めるかもしれないけれども、
途中で飽きてきます。

で、このライフスタイルの貧弱さは、クリエイティビティにも影響を及ぼします。
海外のファッション・デザイナーのライフスタイルは、日本のそれとは全く違います。
人間関係、家、自然、衣服以外の豊かさが必ずある。
なぜかって、それがないといつでも新しく何かを考えだすことができないからです。

ファッションを極めたかったら、
ファッションだけに時間とエネルギーを集中していたらだめだということ。
それはライフスタイルの一部でしかないから、
そこだけというのは、実はとても貧しいということです。
貧しい精神です、それは。

そうやって、差はどんどん広がっていくのです。


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