2016年12月14日水曜日

「挽歌」を観劇

ドラマでも、舞台でも、ライブでも、コンサートでも、
時間が決まっていて見るものには、2種類あります。
ああ、このまま終わらないでずっと見ていたい!と思うものと、
早く終わらないかなと、思うもの。

昨夜、湘南台で見てきたお芝居は、
残念ながら後者でした。
1時間ぐらいでギブアップ。最後まで見るのがきつかったです。

福島県大里村から会津へ避難している人たちの短歌サークルという設定もテーマも、
悪くはないのですが、
人物造型とせりふが・・・今どき、それって・・・。
安田成美さん演じる主人公が、
昔のドラマのおちゃめな奥さまみたいな感じで、
著しい時代錯誤を感じました。

で、せっかくですから、衣装をチェックということで、
主人公の衣装についてですけれども、
まず舞台の中心に畳の居間に机というセットがあるのですね。
この時点で、もしやこれは?と思ったあなたは、
日本映画通。
そして、安田さんが、ロングのフレアスカート、ブラウス、カーディガン、
とどめの三つ折りソックスという姿で出てきたときには、
ビンゴ!
そう、これは、小津安二郎の世界です。
今どき、三つ折りソックスの奥さんって、いるのかな?
大柄な安田さんは、現代の原節子の位置づけなのでしょうね。

そして、最後までセミフレアロングスカートと三つ折りソックスは変わらず、
あ、でも最後のシーンのセーターの色は黄色でした。
安田成美さんはおきれいなので、何を着てもお似合いでした。
美人なら、三つ折りソックスもいけるわね、ということでした。

さて、多くの人が、すべての見るものを最高のものだけにしたいと考えています。
失敗したくないからです。
いつも失敗しない選択を望みます。
だけれども、いいものと出会うためには、それまでに何回かの失敗が必須なのです。
舞台でもコンサートでも、
服でもバッグでも靴でも、
人間関係でも、
出会う人すべてよい人とか、
買った服と靴とバッグすべて外しなしとか、
見た映画全部アカデミー賞ものとか、
行ったレストラン、全部三ツ星レベルとか、
ないのです。
絶対に失敗するのです。

失敗作にも何らかの見るべき点がありますし、
改善するにはどうしたらいいかわかるので、
失敗したら、そこから学べばいいだけのこと。
人間関係でも失敗したと思ったら、
学んで次にいけばいいだけのことです。

失敗したくないばかりに、すべてに合う最高の1つを探し続け、
その結果、何も見なかったり、行動しないほうが、
結局は失敗です。
人間関係だって、違うと思ったら、次へいけばいいのです。
とどまっているほうが、人生の損失です。

演劇だって、映画だって、コンサートだって、
行ってみないことにはわからない。
全部が100点満点なんて、そんなことはないです。
美術展だってそうです。
全部の作品がすべてよかった美術展なんて、滅多なことではありません。
それでも、行ってみないことには、わかるようにはなりません。

失敗したら、そこから学んで次へいく。
人生のクオリティは、そうやってあげていけばよいのだと思います。

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