2016年11月2日水曜日

ルールはあります。無視はできない。

ハロウィンの騒動で、
例の軍服デザインをした方が、
無邪気に無知を訴えていますが、
西洋の衣服には、ルールがあるんです。

何度か書いていますが、
現在の西洋の衣服のオリジンは軍服、制服由来のものが多いです。
ですから、これは否定できません。
トレンチコートしかり、Pコートしかり。
だから、「軍服はいけません」という話ではありません。

けれども、やっていいこととやっていけないことがあります。
それは、やはりルールなんです。

また、モードの変遷というのは、
女性の自由と権利のために発展してきたものでもあります。
パリ・コレクションが最も重要視されるのも、たぶんそのへんです。
フランス共和国の標語は、「自由、平等、博愛」です。
モードも、自由のために発展しているのです。

ですから、例えばトレンチコートのデザインを使うとき、
武器を持って戦うためのものではないものとするために、
それまで持っていた象徴的な意味を解体します。

同じように、女性服の中に男性のスーツと同じスタイルをさせるときは、
決して、「男と同じ」にはしないのです。
必ずベクトルは「女性の自由と平等」の方向へ変えてきます。
例えば、どういうことをやるかというと、
素肌の上にじかにジャケットを羽織るとか、そういうことです。

モードが探っているのは、
男のためではない女性のセクシャリティです。
だから、モードを考えているデザイナーの頭の中に、
「モテ服」はありません。
それはあくまで、セルフエスティーム(自尊感情)を高めるためのものです。

結局、そこまできちんと考えてやっていかないと、世界には通用しないということです。
ただ、楽しい、好きだから、やっているのではないのです。

☆「ファッション・レッスン」「IH(キネシオロジー)」等、各種セッションのお知らせはこちらです。