2016年9月25日日曜日

作る側へのリスペクト

きのうボッテガヴェネタのショーをネットで見ていたら、
最後のところ、ジジ・ハディドとローレン・ハットンが腕を組んで再登場した後で、
クリエイティブ・ディレクターのトーマス・マイヤーが、
スタッフを引き連れて、フィナーレとして出てきました。
いろいろショーを見てきましたけれども、
こうやって最後、スタッフまで出てきたのを見たのは初めてです。
すると、今まで座っていた観客が次々と立ち上がり、
拍手し始めました。
ファッション・ショーの最後で、観客がスタンディング・オベーションをするというのは、
ほとんどないことだと思います。

トーマスはそのままスタッフを引き連れて、会場を一周。
全員、満面の笑みを浮かべて、バックステージへ消えていきました。

当たり前なんですけれども、服も靴もバッグも一人で作れるわけではありません。
デザイナーだって、一人でデザインするわけじゃなし。
クリエイティブ・ディレクターだったなおさらのこと、
ディレクションの担当者にすぎません。
その背後には、もっと細かい部分を担当するスタッフがいて、
もちろんその後には、生地屋さん、工場さん、プレス屋さん、配送屋さんなどなど、
たくさんの人の手を通らないことには、店頭に商品は並びません。

ここらへんに対する想像力が欠けてくると、
まずはブランドからだめになり、
売上げにも影響が出てきて、
いずれは消滅していくでしょう。

買う側にも本当はこの想像力が必要で、
ワンピースが999円で売られていたら、
どうしてこの値段でできるのだろうか、
自分だったらこの値段で作業するだろうかと、
想像してみなければなりません。
それが欠如すると、いろいろと崩壊が起こるのです、いずれ。
その例はちょっと過去を振り返れば、
そこかしこに見られます。

他に対する想像力、
そして自分を客観視する能力、
この2つがないとうまくいきません。

それにしても、きのうのボッテガヴェネタのショーはよかった。
そうそう、メンズも出てきて、パンツはかなりの大き目でした。
だんだんそっちへ近づいていきますから、お楽しみに。


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