2016年6月16日木曜日

服が売れない、買えない

今、百貨店では婦人服が売れず、ブランドも縮小、統合され、
百貨店のプライベート・ブランドに力を入れている、
という記事を読みました。

なんで売れないかって?
それは、百貨店の服など、日本の女性は高くて買えないからです。
そして、そんなふうに日本の女性を育ててきたのは、
アパレル産業を含む日本の産業界であり、
日本の社会です。

前にも書いたけれども、
例えば私がいた、一部上場企業のアパレル会社の場合、
40歳過ぎても手取13万そこそこで女性社員を働かせて、
作っている服はジャケット4万8000円、ボトム2万6000円などという設定の服。
ターゲットは働く20代から30代の女性。

自社の社員がターゲット内にあるにもかかわらず、
その社員には買えないような値段設定という矛盾。
あのときは、それが一社内、
そして一産業だけのものでしたが、
今は日本全体に広がり、
「買えない」女性があふれています。

この自己矛盾に、彼らは気づかないのかしら?

「買えない」女性達は、当然のことながら、
買えるところでお買い物します。
それがファスト・ファッションであり、しまむらです。

私も最近、何人もの働く女性から、
服はしまむらで買うという話を聞きました。

百貨店で服を売りたかったら、
しまむらと同じ価格設定にすれば、
日本女性に売れますよ。
そして、日本の女性は買えます。

もうデザインとか、品質の問題じゃないから。
そんなところを変えたところで、
買えないものは買えません。

この社会状況、
男女雇用機会均等法が施行されてから、
よくなる兆しがありません。
むしろ悪くなっている。

女性に経済力が極端にない国では、
ファッションは育ちません。
それが今の日本。

あり得ない夢を見ていないで、
現実を見ましょうよ。
そして、その上でどうするか、
考えていくべきです。

追記:この「売れない」という書き方は、よく経済分析などにある、「派遣社員の男性は結婚しない傾向にあるようだ」に見られる、他人事、理解できないという論調の文章にも通じますね。

☆「ファッション・レッスン」「インテグレート・ヒーリング(キネシオロジー)」等、各種セッションのお知らせはこちらです。