2016年6月13日月曜日

薄いあきらめ

既製服の歴史はそれほど長くはありません。
戦後しばらくしてからですから、
60年余り。
その間、おしゃれに対する欲望は高まり、
まずは自分で作る時代、
徐々にプレタポルテが広がる時代、
憧れのスタイルに工夫してたどりつこうとする時代、
経済的に豊かになって、憧れに手が届いた時代、
憧れが現実にかわり飽和した時代、
経験したにもかかわらず、また憧れから遠のいた時代、
そして今は何かなというと、
現実と憧れに引き裂かれた時代、
といったところではないかと思います。

どういうことかというと、
同じファッション誌にTシャツと4000円のジーンズが載る一方、
20万円もするようなバッグも同時に掲載される。
見せつけられる、手の届かない、セレブが着ているような憧れに対して、
現実的な1000円のTシャツという選択。

人々は、もう憧れには届かないとあきらめた瞬間、
何だかすべてどうでもよくなってしまうのでしょう。

そんな時代の中、
おしゃれになりたいのなら、
あきらめない、ということに尽きると思います。

何だか似たような服ばかり売っているショッピングモールの洋服に漂うのは、
この薄いあきらめ。
確かに毎日、これを着ていれば何とかなるけれどもね、
それ以上はない。

あきらめない人は、そんなに多くはありません。
なぜなら、一歩間違えば失敗するから。

アウトレットなんかに行って、たくさん残っているのは、
実はあきらめない人たちのための服。
果敢にチャレンジする人は少ないですから、
その人たちのための服は売れないのです。

考え方を変えれば、
あきらめないで工夫し続ければ、
これまでの何年かの中では最も簡単におしゃれに見える時代だとも言えます。
それはチャンスですから、
私を含めて、あきらめない人たちは頑張りましょう。
それは、できます。

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