2016年4月19日火曜日

お金がある人ためだけのアートじゃだめなわけ

コンサートで得られる私の利益を今回の地震の義援金として寄付しますと発表したところ、
いろいろな方から、それはいい考えです、というお声をいただきました。
ああ、よかった、よかった。ありがとうございます。
ただし、このコンサート全体がチャリティではないので、
勘違いしないでくださいませね。
私の利益分だけですからね、寄付するのは。
私が得た利益なんで、私の好きに使います。

さて、そんな中、
きのうはプロモーション活動として、近所の現代美術ギャラリーへ出かけ、
芸術、ファッション、その他について談義を。

ファッションもそうなんですが、
80年代後半から90年代にかけて、
20代から30代前半ぐらいの人たちは、
アート、音楽などにすごくお金を使っていました。
私もアパレルで拘束されてしまうまでは、
いつもお財布の中に何かしらのライブやコンサート、演劇やダンスのチケットと、
美術展の前売り券が必ず入っていました。
もちろん、同じとき、ブランド物に走っている人たちもいましたけれども、
ある一定数の人数は、アート全般にお金を使っていました。

ところがバブル崩壊、そして続くリーマンショックで、
若い人たちがアート全般にお金を使うことができなくなってしまいました。
その結果が今だと思います。

例えば、美術展へ行ってもわかりますが、
平均年齢が非常に高い。
ライブもそうです。若者率が低い。
行きたくないわけではないと思いますが、行けなくなってしまったんだと思います。

お金がないなら行かなくていいじゃんって、
アートって、そういうものじゃないんです。
次の世代の観客を育てておかないと、結局、その後、興業が成り立たなくなります。

例えばオペラにしてもそう。
日本で見ると、いい席は5万円とかざらにします。
そうこうしている間に、観客が育ちませんでした。
その結果、どんなに実力がある人でもなかなか認められないし、
ファンがつきません。
今は席が埋まっているからいいじゃないと考えるかもしれませんが、
お年寄りばかりだとしたら、5年後、観客が激減するのはわかりきったことです。

アートも教育も、
お金がない人は見なくていいじゃない、受けなくていいじゃない、
ではだめなんです。
そんなことをしていては、その国の文化水準は著しく低下することになります。
才能がある人は国外へ、そしていい作品も海外へ売られていきます。

そんなことを話しながら、
私がアート全般にお金を使っていた90年代、
そんなに悪い時代じゃなかったなと、
柄にもなく、昔のことをなつかしんだ昨日でした。


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