2014年9月29日月曜日

さようなら、ゴルチエ


ジャン・ポール・ゴルチエがプレタポルテのショーを今回限りで終了することになりました。
今後はオートクチュールだけ。
ということは、オートクチュールを買わない、
一般の人は、ゴルチエデザインの服は手に入らないことになります。

80年代から、ゴルチエはファッション界のアイドルでした。
今でこそ、日本ではあまり取り上げられることはありませんが、
オンワードがバックアップしていたこともあり、
80年代、90年代と、ゴルチエの人気、影響力は大きかった。

ゴルチエの功績はいろいろあると思いますが、
ジェンダーの壁をこえることに貢献したのは、彼が一番ではないでしょうか。
しかもそれが単なるおとこおんなルックとか、おんなおとこルックではなくて、
モードに昇華されている点では、他のデザイナーの追随を許しませんでした。

私がブンカにいたとき、
武道館で主にフランスのデザイナー・ブランドを集めたショーがありました。
そのショーには学校からフィッターのリーダーとして派遣されたのですが、
武道館のステージの裏で、ゴルチエ先生に遭遇しました。
トレードマークのボーダーシャツを着て、
何か熱心にめちゃくちゃな英語でしゃべっている姿が印象的でした。
そのとき私は、
ファッション業界だったら、あんないい加減な英語でいいんだと、
納得したことを覚えています。

ゴルチエ、好きだったのですけれど、
高くてほとんど買えませんでした。
買ったのは白いシャツ1枚。
当時、まだビッグシルエットが流行っていたのに、
もうすでに肩幅がジャストで、袖口がカフスになっている、
そのときの流行の先を見据えたシルエットの白いシャツでした。
着るときは必ずアイロンをかけて、
びしっとした状態にしてから、腕を通しました。

きのうは、久々にアイロンがけした白シャツを着ました。
私にとって、アイロンがけした白シャツは、やはり一つの衣装。
ワークショップの開催者としては、
悪くない衣装ではなかったかと思います(が、いかが?)。


☆写真:藤沢の梨。樹齢100年こえているんだって。

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