2014年9月11日木曜日

ファッションの学校を出ていなくてもデザイナーになれるか?

最近、海外ではオルセン姉妹とか、ヴィクトリア・ベッカムなど、
ファッションとは関係のない分野から出てきた人がデザイナー(あるいはディレクター)をする
ブランドがふえてきました。
そこで、ファッションやデザインの学校を出ていなくても、
デザイナーになれますかという質問をいただきました。

自称だったら、なれると思います。
または、どこかテイラーなどで修行して、
服の構造について勉強したなら、なれると思います。

でも、そんな学校を出ていない人もたくさんやっています。
あれはどうなんだということなんですが、
実際は決して1人ではやっていないと思います。
チームでしょう。
で、彼らはデザイナーというよりは、ディレクターで、
それはいい、悪いを決める決定権がある人でしょう。

デザインというのは、構造を決めることなんです。
学校に行っていなくても、
この構造については知っていなくてはなりません。
裏地の仕様についても知らなくてはなりません。
それを決めるのもデザイナーです。
なぜなら裏地のつけ方で、
全体の見え方が変わってきたり、
ボリュームが変わるからです。

デザイン画には、ダーツの線や、ステッチがあるかないか、
ポケットの位置などをかかなければいけないので、
構造を知らないと、それはできません。
だから実際に、洋服の構造や仕様について、
ほとんど何も知らないような人がやっているのは、
決定すること、だと思います。

次から次から誰かが何かを挙げてきて、
それについて、いい、悪いをどんどん決めていく。
決めていったからには、最後の責任はその人です。

そのチームを自分で集めるか、
またはチームとして集まっているところに、
誰かに呼ばれていくか、それはさまざまだと思いますが、
一人ではできません。
集める場合はもうすでに資金がある人、
呼ばれる場合は何らかの分野で知名度の高い人などになります。

最近、外部から呼ばれたデザイナーが多いのは、
内部で育てる力がないこと、
それから、自力でデビューするのは資金的に難しいことなどの理由からだと思います。

今、日本では呼ばれてデザイナー、またはディレクターに就任というパターンが多いですが、
これもそう長くは続かないでしょう。
なぜなら、任せられる人はそう多くはいないから。
在庫の山は恐ろしいです。

これからはきっと、デザイナーを抱えないで、
ときどきに応じてコラボレーションしていく、
そんなパターンが増えるのではないでしょうか。
同じ人の同じテイストがずっと流行り続けるというのは、
まずないですから、始めたからには終わりが見えます。
それか、ごく小規模で少量ロットを作り続けるスタイル。
それと、あくまでマスに訴える、デザインはどうでもいい大量生産型と。

一人ではできない。
そのことを忘れたときからデザイナーの転落は始まります。
たくさん落っこちた人を見てきました。
一人では決してできない。
それを忘れてはいけないと思います。


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