2014年8月18日月曜日

日本では、大人のおしゃれが育たない?


日本人のファッション・デザイナーがパリコレで活躍し始めたのが80年代として、
(その前にケンゾーさんとかいましたが)
あれから、30年ぐらいたつわけですが、
日本における、大人のおしゃれの成熟度は低いと思います。
年代別の多くの雑誌が出ていますが、
ターゲットの年齢層が上がれば上がるほど、
「そんな人、ほとんど見たことない」というスタイリングの写真がふえていきます。

理由はいろいろあります。
まず、日本には大人の社交場がほとんどない。
レストランだって普通の格好で行くし、劇場だって、カジュアルだし、
そもそも劇場に行く人が少ないし、地方に行けば、
華やいだ場はもっと少ない。
昔は、お正月ぐらいはそれなりにという感じだったけれども、
今ではお正月も普段着と変わりません。

私も時々、きれいな服を見て、欲しいと思うこともあるけれども、
次に出てくる言葉は、「でも、着ていくところがない」です。

あと、大きいのは日本の女性の社会的地位の低さです。
あの、50代対象のきらきらした雑誌の世界のような生活をしている人は、
ごくわずか。
みんな、それどころじゃない。
みんながエルメスのバーキンを持っているわけじゃない。

もちろん、いつもカジュアルなスタイルでいることは、全然悪いことではありません。
日本には階級がないから、どこでもカジュアルで行けて、それはそれで便利。
服装で差別されたりすることもない。
それは本当にいいこと。
だから、本当は、この自由さの上に、
服を買う余裕がでてきて、みんながきれいに着飾ったら、
とても美しい景色ができ上がると思う。
どんな田舎でも、コンサートがあって、お芝居があって、
ギャラリーでパーティーがあって、みんながきれいにしていたら、
文化度は本当に上がると思います。

ただ、現在の世の中の傾向は、そちらへ向いていません。
当分、この状況から抜け出せそうにない。
というか、明らかに、悪くなっています。
しのぶしかないのかしら?

仕方ないですから、あるものは有効に使いましょう。
ない袖は振れません。
使えるのは、頭です。

追記:シルビィ・ギエム、引退だそうで。「ボレロ」見ておいてよかった!皆さんも、チャンスがあったら、ぜひ見ておいてください。服買うより、そっちのほうがいいかも。

☆写真:シャンテ・ロゼ・ミサト。本当は違うフランス名があるらしい。1回、だめになったと思って、畑に放棄したら、復活しました。 

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