2014年7月7日月曜日

あの時代はもう来ないのかなあ


日本人デザイナーおよびブランドの、
世界のファッションにおける影響力が著しく低下して久しいです。
外国のサイトをチェックしているとわかるけど、
本当に、ごくたまにしか出てきません。

たぶん、一番盛り上がっていて、影響力があったのは1990年前後で、
2000年を境に急速に影をひそめていきました。
ちょうど第一次のスーパーモデルブームのときと重なります。
つまり、ケイト・モスが出てくる前。
そして、プラダがミウッチャ・プラダをデザイナーにして生き返る、
その前です。

あの頃は東京コレクションもまだ派手で、お金もかけていたし、
それこそ、海外のヴォーグに出るようなモデルが日本にもきていました。
今だったら、カーラ・デルヴィーニュやイーディ・キャンベルが来るっていうことだから、
とても今では考えられません。

94年ごろがピークだとすると、
ちょうど20年前です。
ということは、バブル崩壊のころ。
私は、バブルのころはまだ働いていないので、
バブルのすごさは経験として知らないのですが、
とにかくみんな、羽振りがよくて、
洋服にもたくさんのお金を使ったのです。
で、デザイナーズブランドの服も売れました。
20年前で、ジャケット5万とか、コート8万から10万だったと思います。
それを青山あたりを歩いている人は実際に着ていました。

あれを1つの現象としてとらえるならば、
それが起きた原因は1つではなく、
ファッション・トレンドと日本人デザイナーのデザインするものが一致したこと、
経済の力、
文化が成熟してきていたことなど、
いろいろあると思います。
決して、デザイナーたち、個々人の実力だけではなかったでしょう。

そう考えると、
あのころと同じような現象が再び起こるとは、考えにくいです。
経済が今よりよくなるとは考えにくいですし、
(経済力の衰えとともに、日本人モデルは激減してしまいました)
20年前から、それほど文化が成熟してきてもいないこと、
(これは私の目にはそう見えるということで、異論もあるでしょう)
そして何より、ファッションの流れと日本人デザイナーが得意なものが変わってしまったことが、
大きな原因です。
(あとついでに言えば、
独裁主義国家出身のデザイナーなんて、世界で認められません。
そうならないためにも、ここで食い止めなければ)

今の日本人デザイナーは、過去の栄光が作り上げた遺産で食いつないでいます。
服に関しては、日本のデザイナーが今最もクールなんてことはありません。

もし次に同じような現象が起こるとすれば、
それもまた、さまざまな要素が重なって起きてくるでしょう。
それがいつかはわかりませんし、
その要素が何だかもわかりません。
そして何よりも、
そんな日が再び来るのかどうか、
知る由もありません。

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