2014年6月15日日曜日

ファッションは芸術ではないですよ

そろそろセールの季節です。
もうすでにちょっとずつ始まっています。
まずは3割引き、そして5割引き、
それでも売れなかったら、7割引きから8割引きぐらいまではいきます。
売り出してから、たかだか4カ月やそこらで金銭的な価値が半減します。
そんなものが、芸術なわけないです。
すぐれた芸術は、経年によって価値が上がっていくものです。

ほとんどのファッションは芸術ではありませんが、
その中のほんの少し、
0.1パーセントにも満たないくらいのものは、
美術館で所蔵する価値のある、
芸術に近いものになり得る可能性を持っています。
たとえばディオールのニュールック、
ヴィオネのプリーツのドレス、
スキャパレリによる舞台衣装など。

もし、それぐらいの価値のあるものに出会えて、
所有できたら、それは幸運です。
そしてそれは決して使い捨ての対象ではありません。
芸術が使い捨てのものでないように、
芸術に近いものは、使い捨ての対象にはなりません。

半年やそこらで価値が半減し、
多くのものが使い捨てされる現在、
芸術に近いファッションは少ないです。
そしてひとつひとつの価値も薄く軽い。
だから、満足しません。
満たされた、もうこれ以上、いらないという状態がなかなかやってこない。
しかも、それを数で埋めてもどうにも埋まらない。

音楽でも、美術でも、
長く生き残るものは、人間界をこえた神(あるいは宇宙)の領域に届いたもの。
無限のエネルギーの入口に届いたものは、
ほんの少しでも、そこから流れ込むエネルギーで、
おなかがいっぱいになります。
そんなものは量産できない。
エッセンスは薄められすぎて、もうすでに効果はない。

大量生産であればあるほど満足できない。
そして、芸術からは遠ざかる。
これはすべてのモノについて言えるかもしれません。
ここからどうやって抜け出すか、
それがわかれば、
大量に買っても満足できない時代は終わるでしょうね。

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