2014年5月31日土曜日

レインコートが着られるということ


最新号の「暮らしの手帖」のスタイリストの原由美子さんが、
レインコートについて書いているのを読みました。
原さんは、雨の日のお出かけは、
きちんとレインコートに長靴、だそうです。

それを読んで自分のことを振り返ってみましたが、
私は、大人になってから、
ちゃんとしたレインコートを買ったことがありません。
小学校のときに、親にレインコートと同じ柄の傘を、
おばあちゃんちの近くの武蔵小山の商店街で買ってもらったのは、
はっきりと覚えているのですが、
レインコートの記憶は、あれが最後。
大学にもレインコートを着ていった覚えがない。

なぜだろうかと考えてみてわかったのは、
1つは通学や通勤の電車の問題。
通学、通勤はいつも満員電車だったので、
濡れたレインコートと長靴、傘の雨重装備では、
乗れませんでした。
傘でさえ、折りたたみにしておいて、たたんでバッグに入れるのに、
雨にぬれたレインコートのまま、満員電車に乗るなんて無理。
ラッシュの時間帯に、そんな人はほとんどいない。

つぎに行った先の問題。
レインコートを着ていったところで、
それを脱いでから置くところがありません。
長靴をはいていってもいいけれど、
そのまま働くわけにはいかないので、それを置いて、違う靴とはきかえる場所が必要ですが、
それもありません。
大学はロッカーがあったけれど、
濡れたレインコートをそのまま入れるわけにはいきません。

で、アパレルに勤めたときは、
ロッカーも、コートをかけておく場所もありませんでした。
(今でも、自分のコートをコートラックにちょっとかけたら、
コートをコートラックにかけたという理由で上司に怒られたのを覚えています)
荷物は机の下に置くだけ。
ジャケットなんかは、イスの背中にかけていました。
その後は自営業になったので、
大雨の日に外出する必要もなくなり、
レインコートは不要となりました。

今年の2月の大雪といい、
夏や秋にやってくる台風といい、
日本のような気候の地域で暮らすには、
本当はレインコートと長靴があったほうがいいのだと思います。
だけれども、社会はそれに対応していないので、
実際に雨の日に重装備で出かける人は、
今はもはや少数派。
レインコートというものは、
行った先で置き場所が確保されている人のためのものになってしまいました。

でも、行った先に置き場所が確保されていれば、
レインコートは着ていきやすくなります。
長靴を脱ぐエリアと、はきかえる場所があれば、
長靴をはいていきやすくなります。
それが用意されている場所と、用意されていない場所があります。


今はほとんど、それが用意されている場所にしか行かないので、
レインコートがあってもいいかなと思いました。
もうそろそろ梅雨が始まります。

☆写真:庭のバラ。ベンジャミン・ブリテン。こういう色のバラが好きです。

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