2014年5月23日金曜日

ケイト・アプトンの体に思う

2014年6月号のBritish Vogueの表紙は、
ドルチェ&ガッバーナの水着姿のケイト・アプトンです。
21歳のこのグラマラスなお姉さまは、2012年あたりから知られるようになったようですが、
私は特別注意して見ていませんでした。
けれども、マーク・ジェイコブスのルイ・ヴィトンのファイナル・コレクションには出演しています。

見ればすぐわかりますが、
ものすごくグラマーですし、脚は細く長いですが、
ボディはやせているという感じではありません。
ほとんどのモデルより体重もあるだろうと思われます。
つまり、やせているモデルではありません。
今の趨勢のほとんどのモデルとは違う体型です。
どちらかといえば、グラビア・モデルです。
だけれども、彼女はグラビア・モデルではなくて、
ヴォーグの表紙のモデルです。

さて、2012年になって、女神ルックがくるよと、私は1人、騒いでいたわけで、
事実そのとおりになりましたが、
唯一、女神っぽさが足りないなと思い続けていたのは、
モデルの体型でした。
女神は豊かさの象徴なので、豊満でなければいけません。
ほとんどのモデルは女神というよりは、妖精体型。
妖精は可憐で、かわいいのですが、生産性はありません。
豊かさの点から見たら、豊満な女神に負けます。

しかしここへきて、女神体型のモデルのケイト・アプトンのような体型のモデルが、
何度も表紙を飾るようになりました。
(ケイトは2013年1月の表紙もしていますし、
2014年4月号も豊満な体型で、料理研究家のナイジェラ・ローソンが表紙でした)
やっと、豊満体型のモデルが認められ始めました。

ただ、この傾向が全体に広がるのかと聞かれれば、
それは少し疑問なのです。
ケイト・アプトンの体型だと、たぶん、既製服は入りません。
写真を見ても、ジャージーのドレス姿が多く、
かちっとしたジャケットなどは着ていません。
たぶん、サイズが合う服がなくて、ジャージーのものを選んでいるのでしょう。

そのほかにも British Vogueのサイトの中では、
「胸が戻ってきたよー」という記事もあるのですが、
説明はハリウッドのゴールデンエイジが戻ってきたと書いてあります。
ハリウッドのゴールデンエイジというのは、たぶん1950年代ぐらい。
既製服の時代ではない。
女性の体型がカーヴィーだということは、既製服を着ていないということです。
つまり、豊満でグラマラスな体型を認めるということは、
既製服の否定につながるのです。

ケイト・アプトンが主流になるためには、
既製服から抜け出なければなりません。
でも、そんなこと、少なくとも今はできない。
このシステムを全部一遍に変えることはできません。

今までも、いろいろなモデルがいましたが、
多くはある一定の規定にあった体型の人がほとんどでした。
ケイト・モスやカーラ・デルヴィーニュは少し背が低いですが、
体のフラットさは、ほかのモデルと同じです。
だけれども、そこにケイト・アプトンが混ざったら、
これはかなりの混乱です。

時代の流れとしては、グラマラスの流れには逆らえない、
だけれども、それを認めてしまえば、
現在のアパレルのシステムの否定につながりかねない。

そんなわけで、予想としては、そこそこにグラマラスを認めつつ、
主流は今までどおりかなという感じがします。
とりあえず、ケイト・アプトンのようなグラマラス体型の人が、
ファッション雑誌の表紙に何度もなるということは、
かなりの進歩です。

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