2013年5月12日日曜日

日常に仮装を

ちょっと前からなのですが、
コンサバ系の雑誌とモード系の雑誌に載っている服や鞄、靴が同じものになってきました。
たとえば、コンサバ系の雑誌にもセリーヌやランバンあたりなら、
載っていますよね。
プラダも載っているかな。
セリーヌはむかし、どちらかといえばコンサバのブランドだったけれども、
デザイナーがフィービー・ファイロにかわってからは、
どちらかといえばモード系です。
どこらへんのブランドが境目かはわかりませんが、
たとえば、マルタン・マルジェラやアレキサンダー・マックイーンはコンサバ雑誌には載らないでしょう。
でもサンローランはどうだろう。鞄はコンサバ雑誌にも載っているかも?

なぜこうなったかというと、
ファッション全体がシンプルなスタイルになってきたからだと思います。
あんまり奇抜なものは流行やらなくなりました。
リアル・クローズという言葉が一時、流行りましたが、
ふつうに着られる服が主流になったからでしょう。
そうしたら、コンサバもモードもあまり変わりないわけですから。
この傾向はこれからも当分、続くだろうと思います。
たとえば、青山や表参道あたりに行ってみても、
むかしほど(むかしって90年代ね)、いかにもモード、という人はいなくなりました。
逆にあのときだけが異常だったのかもしれません。
ブンカの学生時代も、コム・で・ギャルソンの新作を着て学校に来る生徒とか、
クラスに1人ぐらいいましたもの。
今はたぶんいないでしょう。

奇抜なのは、ゴスロリとか、ヴィジュアル系とか、
どちらかというと、仮装にいくのではないでしょうか。
モードにも、コンサバにも偏らない、
その中間ぐらいで、
そこにときたま仮装が入る。
その仮装がゴスロリであり、山ガールであり、着物でありということですね。
日本は階級によるしばりがありませんから、
なんでも好きなものが着られて、
仮装して電車に乗ってもとがめられないし、
服装の点においては、ほんとうに自由なところだと思います。

あとは、むかしみたいに、ハレとケという、
ハレの日がどんどん少なくなり、
おわらない日常が続く毎日の中、
自分からそうした仮装の場を作っていかないと、面白くないというのもあるかもしれません。
別になんでもいいので、
みんながそれぞれ日常とは違う「仮装」する時間を持つと、案外よいのではないでしょうか。
どちらにせよ、待ってないで、自分から作るという姿勢が大事だと思います。